前回健康保険について書きましたが、今回は年金編です。
きっちりと転職前に確認してください。
転職の話ですので、年金をもらおうとかそういう次元の話ではありません。
まずは保険料の支払いが、いかに大変かのお話です。
会社員だった時は厚生年金ですが、退職後は国民年金に切り替わります。
これも日本国内に住所がある20歳以上60歳未満の人は強制被保険者という制度です。
そう、支払いから逃げられないのです。。。。。
会社員時代は自動的に差し引かれてましたが、今度は自分で払わないとなりません。
手続きすれば口座引落もできますが、そもそも収入が無いのに結構痛い、、、
厚生年金と国民年金
厚生年金
社会保険ありと書いてある会社は厚生年金に加入できる会社ということです。
前回書いた健康保険と厚生年金を合わせて社会保険と言ったりします。
社会に出て働いている人向けの保険だから社会保険なのですかね。
でも、パートやアルバイトで週に30時間未満だったり、季節的な業務や臨時の業務は
対象外となります。
ちょっと理不尽ですね。
国民年金
昭和36年4月1日以降、拠出制の年金制度がスタートしました。
先程も書きましたが、国民全員が何らかの公的保険制度の対象になり、
「国民皆保険」となりました。
つまり厚生年金対象の会社員だろうが、
自営業や公務員が何かしらの年金に入らなければならない、という訳です。
しかも、無職だろうがニートだろうがヒキニートだろうが加入が義務なのです。
会社員を辞めた時から、国民年金と切り替わるわけですが、
給料が発生していなくても保険料は払い続けなければなりません。
支払いが大変だから支払いの免除がありますよという甘い言葉に騙されてはいけません。
保険料免除には1.全額免除 2.4分の3免除 3.半額免除 4.4分の1免除とありまして、
承認基準は下記のとおりです。
保険料免除・納付猶予の承認基準(所得の基準)
- 全額免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
(扶養親族等の数+1)×35万円+22万円- 4分の3免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
78万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等- 半額免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
118万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等- 4分の1免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
158万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等- 納付猶予制度
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
(扶養親族等の数+1)×35万円+22万円上記「扶養親族等控除額」「社会保険料控除額等」は、年末調整・確定申告で申告された金額です。源泉徴収票・確定申告控等でご確認ください。
(注)地方税法に定める障害者及び寡婦の場合、基準額が変わります。詳しくは、お手続きの際に、お問合せください。
基準となるのが前年所得で計算されてしまうので、
給料がなくて大変苦しいところは計算に入りません。
前年の働いている所を見られてしまうので、まぁ期待していた、全額免除とはなりません。
国民年金の支払い方法
給料から自動的に源泉徴収という形で払っていた生活は終了です。
国民年金は自分で支払わないとなりません。
最もおすすめの方法が、最初に口座振替もしくはクレジットカード決済を設定する方法です。
支払い忘れがなく、きっちり納めることができます。
この他には納付書(郵便で届く)を持って金融機関や郵便局やコンビニで支払うこともできます。
貯金がある時や、そこそこ給料が有れば良いのですが、
全然ないのに準備も無しに突発的に辞めた時は、さぁ大変です。
保険料を支払わないとどうなるか
衝動的に会社を辞めた場合、保険料を払いたくても払えなくなります。
その場合、どうなるでしょうか。
後々もらえるはずの老齢年金の金額が多少減ったとしても、
今現在のお金がないので、支払いは忘れることにしよう。
そんな後回しにしがちなのは僕だけじゃないはず。
とても月額16,410円なんて払えないと支払いを逃げていると、
半年経つと98,460円にも膨らみます。
そんなある日、見知らぬ番号から電話が掛かってきます。
「日立トリブルウィンですが、年金の件で今お電話よろしいでしょうか?」と言ってきます。
「すでに支払ったなど、行き違いだったら申し訳ございませんが」と頭につけてきますが、
要は保険料が未払いだから早く支払えと言ってきます。
えぇ、支払いからは逃れられないようです。
この日立トリプルウィンとは年金事務所の代行で電話をするところのようです。
ホームページを見るとこんなことが書いてあります。
日立トリプルウィンは『お客様』『弊社』『弊社の社員』の3者のWin-Win-Winを常にめざしています。
『弊社』にとってのWin(高いサービス価値の創出)と、『弊社の社員』にとってのWin(専門スキルの向上)をあわせて
『お客様』にとってのWin(経営課題の解決、付加価値の高い事業展開)を実現。
「トリプルウィン」というコンセンプトを掲げ、これを社名としています。
きっと、ここの『お客様』は僕などの滞納者のことではなく、年金事務所のことなのでしょう。。。。
この電話を受けた後、払ってませんと言うと納付書がご丁寧に郵送されてきます。
まるで「その紙できっちり支払うんだぞ」言っているかのようです。
それ以外に、ズルズル払わないでいると次のような書類が届きます。
「特別催告状」→「最終催告状」→「督促状」→「差押予告」→「差押」と順番に来ます。
最初の「特別催告状」の時点で差押をする予告や配偶者や
家族から取り立てるぞって脅しの文章が書いてあります。
「最終催告状」になると封筒の文字が赤くなり、目立つように黄色い封筒を使われます。
それ以降は実体験で頂いた経験がないので分かりませんが、
老後に後々帰ってくるお金のはずなのに、
まるで借金をして返さないような対応をされますのでお気をつけください。
ちなみに最終的には封筒が赤もしくはピンク色になるようです。
流石に年金事務所も鬼のようですけど本物の鬼ではないので、
早めに相談に行って上記の免除申請や分割納付などの相談ができますので、
手遅れになる前に相談してください。
まとめ
転職する際は出ていくお金がとても大きいので、貯金をしっかりしてからか、
次の就職先をしっかり決めてから会社をやめる事をおすすめします。
前回の健康保険と今回の年金は、無職では本当に苦しむと思いますので、
こんなはずじゃなかったとならないように頑張ってください。
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